「人生には遠回りも必要。」

ゲスト/21回生 笠原 隆一さん

人生には遠回りも必要。
いろいろやっていくうちに
見えてくるものもある

高岡市問屋町のライブハウス『カサデラムジカ』のオーナー店長でドラマーの笠原さん。お店ではさまざまなジャンルのライブが行われています。

― 音楽の道に進んだきっかけは?

笠原さん(以下略):中学校では野球部で、高校で一度軽音楽部に入ったんですが、ヒマだったので野球部に入り直しました(笑)。だからきっかけというと関西学院大学時代かな。高校の同級生だったビートルズ好きの友人に誘われて、一緒にコピーバンドを始めたんです。卒業後そのまま大阪に残り、ミュージシャンを目指しました。
 色んな音楽を聞いた中で、ジャズとの出会いが衝撃的でした。中でもジャズドラマーがとにかくすごくて…。最初は全然分からなかったんですが、どんどんハマって現在に至るです。

― ドラムはどうやって学ばれましたか?

大阪梅田に『いんたーぷれい8』という老舗ジャズ喫茶があって、そこのマスターがピアニスト。この方にジャズの基礎、人生の基本みたいなものを教えてもらいました。お店で出す料理やドリンクもここで学びました。
 マスターのお母さんが先代の店主なんですけど、その方にもいろいろアドバイスをいただきました。一番印象に残っている言葉があります。「音楽で『自分のスタイル』を作っていければ仕事でも子育てでもなんでも人生の問題を乗り越えていける。ドラムで『あなたのスタイル』を作りなさい」と。その言葉はずっと僕の心の中に生きていて、そういうことができる場を作りたいと考えるようになりました。

― お店誕生のきっかけは?

2008年に地元に戻ってきたとき、ライブハウス、特にジャズ系のお店は高岡にはほぼ皆無でした。アマチュアが集える場所をつくりたい、若い人たちにももっとジャズを広めたい、音楽ができる場所を提供したい。そんな想いから2012年にお店をスタート。2014年にこの場所に移転しました。

― ライブはいつ行われていますか?

コロナ禍があって、今はライブのみの営業です。毎月第2日曜にジャムセッションを定期で行っています。それ以外は、不定期なのでホームページなどをご覧ください。ロック、ポップス、フォークなどジャンル問わずにやっております。

― 後輩高校生にアドバイスを一言

後輩というか、昔の自分に言ってやれるなら…。10代の頃なんて何をしていいか分からないのが当たり前。自由にいろいろやっていくうちに、視野が広がってくる。「失敗や遠回りも人生の糧として必要」なこと。そういうものが経験値となって、人としての厚みを作るんじゃないかなと思います。

 店舗情報

カフェバー casa de la musica
住所富山県高岡市問屋町261
TEL090-9251-6720
ホームページhttps://ryuitch.wixsite.com/casadelamusica
Facebookhttps://www.facebook.com/casadelamusica.takaoka
※営業日時、ライブ案内等 ホームページ・Facebookをご覧ください。

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